団地等の住民で組織される自治会（町内会）は任意団体と位置付けられ、 加入を強制することはできず、また会員は原則的にいつでも退会することができるとされています。 自治会長から、自治会への加入を強制され、執拗に自治会費の支払いを請求されて精神的苦痛を被ったとして、 団地住民が提起した訴訟で、裁判所は自治会に対して慰謝料５万円の支払を命じています。要するに、 自治会に加入しない以上、自治会費の徴収に応じる義務はないこととなります。ただし、共益費については、 加入の有無と関係なく支払義務を負うとされています。